陸自妻的官舎ノ日々

特に役にもたたない自衛隊や官舎の話をつらつら綴っています。

エアコンが壊れた話。

数週間前の出来事になるけれど、突如我が家のエアコンが壊れた。

突如、とは言ったけれど、確かに予兆はあった。

「最近、なんかエアコンの効きが悪い気がする~」などと言いつつ、1週間くらいは自分を騙しながら使っていた。

けれど、ついに「効きが悪い気がする」ではなく「効いていない」という確信に変わり、近所の電機屋さんに来てもらうことになった。

当初はガス漏れだろうと暢気に構えていたのだが、残念ながら買い替えの運びとなったのであった。

 

不幸中の幸いは、電話した電機屋さんの社長が直々に来てくださり、この社長がとてもいい人であったことだった。

「買い替えるなら三菱がいいですよ。ちょっと高いけど部品も全部国産だから」という社長のアドバイスをもとにその場でエアコンを選ぶことになったのだが、いかんせん真夏。

在庫があるかどうかもわからず、取り付けの予約もピークを迎える頃だ。

7月に取り寄せようとしたら取り付けは8月下旬、なんて話を聞いたこともある。

 

果たして、三菱のエアコンは奇跡的に一台だけ在庫があった。

それを「定価ではとても買えない値段」から「大変お買い得価格」にまで値下げしてくださり、三日後に取り付けすることになった。

それまでは、窓を開け放して2台のサーキュレーターをフル稼働させて凌いだのだが、これがかなりきつかった。

じっとしているだけで汗が噴き出し、水分を補給すればするほど汗になっていく。

でも、水分を補給しなければ多分死ぬ。

3日間で何リットルのお茶を飲んだだろう…。

 

迎えたエアコン取り付けの日も、よく晴れた暑い日だった。

社長が汗だくで作業しながら「いや~でも、この家はまだ風が通るからいいですよ」と言った。

新築の家は気密性が高く、エアコンが壊れた夏場は本当にサウナのようになるのだという。

それってつまり、官舎はすきま風が吹くってことだよね…?

以前もブログで「冬場の官舎は泣きたいくらい寒い」と書いたことがあったけれど、今回はそのすきま風に救われたということか。

 

ところで最近知ったのだけれど、エアコンは一度取り付けたらあまり動かさないほうがいいらしい。(結婚する前に住んでいた民間の賃貸が全部エアコン付きの物件だったのはそういうこと?)

今回壊れたエアコンは、標準耐久年数10年と書いてあったのに、5年しか持たなかった。

5年の間に3回も居を変えたのが悪かったのだろうか。

でも、エアコンとともに転属するのは自衛官の定めだしなあ…

新しく買ったお高いエアコンも、おそらく同じくらい引っ越しをすると思われる。

5年で壊れたらかなりショックだ。

 

そして、引っ越しの時のエアコン取り付けは、絶対に専門業者に頼んだ方がいいと社長にアドバイスをもらった。

引っ越しのプランによく「洗濯機・エアコン取り付け込み」というパックがあるけれど、ああいうのは短時間で作業しなければならないため、作業工程が省かれてしまいがちなのだという。(確かに、社長の取り付けはとても丁寧だった…)

やっぱり、餅は餅屋。電機のことは電機屋さんにお願いするのが一番ということか。

 

今回、思いがけないエアコンの出費は痛かったけれど、家電に関する心強い味方ができたのは良かった。

最近、しばしば冷蔵庫が怪しげな音を立てることがあるので、近々また社長のお世話になる日が来るかもしれない。

けれど、お願いだから冬までは待ってくれと冷蔵庫に語りかけずにいられない私たち夫婦なのであった。