陸自妻的官舎ノ日々

特に役にもたたない自衛隊や官舎の話をつらつら綴っています。

卒業の季節に思うこと

この三連休、昨日は防大の、一昨日は高等工科学校の卒業式だったらしい。

高等工科学校というと、思い出すことがある。
今年のお正月は松の内を過ぎた頃だった。
東京に行く用事があり、飛行機に乗るため空港へ行くと、保安検査場の入り口で工科学校の生徒と一緒になった。
たぶん、お正月休暇が終わって学校に帰るところだったのだろう。
制服の襟についた学年章は一年生で、顔立ちもあどけない。
お土産の紙袋を持ったその男の子は、保安検査場に入るまで、見送りに来ていた家族を何度も振り返っていた。

15、6歳で親元を離れた身で、年に数回の貴重な帰省を終えて、学校へ戻っていくのはどんなに寂しいことだろうと思う。
あの彼も、もうすぐ2年生になるはず。
これからも訓練やら勉強やら忙しい日々になると思うけれど、実りある学校生活を送って卒業してくれるといい。

そんな、名前も知らない少年に思いを馳せるのでありました。
高校野球じゃないけど、若い子が頑張る姿って応援したくなるよね。
高等工科学校の卒業式は毎年感動するので、YouTubeで見ております。
足並み揃った卒業証書授与や、(音程はないけれど)全力で歌う仰げば尊しは圧巻です。