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陸自妻的官舎ノ日々

特に役にもたたない自衛隊や官舎の話をつらつら綴っています。

宴会の話

自衛隊の宴会場所は、主に三種類ある。
①ホテル
②居酒屋
③隊員クラブ である。

ホテルは、中隊の送別会とか、偉い人の退官パーティーとか、教育隊なら学生の卒業パーティーなどで使う。
たぶん、どこの駐屯地がある町でも、自衛隊御用達の宴会用ホテルがあるのではないだろうか。
ドレスコードがあることもあるので、「宴会」というより「パーティー」というイメージが強い。
宴会と言いながら半分仕事みたいなものだ。

③の隊員クラブとは、駐屯地の中にある居酒屋のことだ。
もっと具体的に言うと、はなの舞である。
隊員クラブで宴会の時は、仕事から直行するので戦闘服のまま飲むことになる。

妻的に、一番有り難いのはホテルでの宴会である。
難点は会費が高いことだが、進行役がキッチリ置かれるので、カッキリ2時間で帰ってくる。
送迎バスが出るので、宴会後も会場でダラダラ、なんてこともない。

逆に、一番嫌なのが隊員クラブでの飲み会だ。
こちらは、ホテルとは真逆でいつまでもダラダラ飲んでいる。
18時から宴会スタートのくせに、帰ってくるのが23時過ぎなんてこともザラである。
23時なんて、消灯時間ではないか。
店員さんに迷惑がられているのではないか。

…なんて思っていたら、ひょんな事から、最近まで隊員クラブでバイトしていたという人と知り合った。
自衛官、いつまでもダラダラ飲んでるでしょう」というと、その人は「そうなんです!」と語りだした。
なんでも、ギリギリまで居座って点呼の直前にバタバタと帰っていくため、お会計や片付けが一気に立て込んで大変らしい。
また、強者になると当直が見回りに来ても飲んでいるとか。

わかるよ、わかるよ、迷惑だよね。
妻もなかなか夫が帰って来なくてイライラしているのよ。
そういう時はどんどん追い出してくれていいからね。
…というと、彼女は笑って「でも、自衛官の人たちがいっぱいお金落としてくれるので、うちの店が地区で売上ナンバーワンになって、店長に金一封が出たんです」と言った。
なるほど、そういうこともあるのか。

ちなみに営外の居酒屋でも、御用達のところだと2時間の飲み放題を粘って3時間居座ったりしているらしい。
そのうち出禁になるのでは…?

夫の宴会エピソードで一番好きなのは、ホテルでの宴会で、最初の25分間、琵琶の生演奏つきで平家物語を聞かされた(しかも立食パーティー)というものである。
夫は(自称)インテリ派なので「琵琶すごかった!」と感激していたが、同僚は立ったまま寝ていたらしい。
「宴会で平家物語」も、それを「立ったまま寝る」のも、どっちも好きなエピソードだ。