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陸自妻的官舎ノ日々

特に役にもたたない自衛隊や官舎の話をつらつら綴っています。

営内・営外の話

先日、「私服自衛官の見分け方(若者編)」というテーマで記事を書いたが、実はあれは(若者編)というより(営内者編)というほうが正解である。

単に、営内者には若い人が多いので(若者編)というタイトルにした。

 

陸曹以下の自衛官は、基本的に営内に居住することが定められている。

つまり、自衛隊的には営外に住むほうが「例外」であり、条件を満たした人でなければ営外に住むことはできない。

では、営外に住むための条件とは何か。それは、以下の2つである。

 

①結婚していること

②30歳以上で2曹以上の階級であること

 

このどちらかを満たせば営外居住できる。

早く営内を出たくて結婚したがる人もいれば、②の条件を満たしていたも営内のほうがお金がかからないからという理由で営内に留まる人もいる。

 

ちなみに、私はこの情報のおかげで合コン相手の自衛官の嘘を見抜いたことがある。

夫と出会う前、初めて自衛官と合コンしたときのことだった。

合コン中、話の流れで「官舎住まいですか?」と問いかけた私にその人は「はい」と答えた。

その相手は、20代で3曹だった。

こちらが何も知らないと思って油断したのだろうか…

 

それにしても、営内者と付き合うのは女性側にも我慢を強いられるので大変だと思う。

うちの夫は知り合った時から営外居住だったけれど、結婚する前、入校で一時的に営内生活になったことがある。

その間は金曜日以外の平日は会えなかったし、週末でも「門限が…」とか「残留が…」とか、いろいろ制約があった。

誕生日なのに独りぼっちで過ごすことを余儀なくされた時は本当に寂しかった。

前の年にスッポかされたから、今年こそは一緒に過ごそうって言ってたのに…。

その時夫は「入校中で営内なんだから仕方ない」と言った。

それに対して私は「入校してるのはアンタの都合だろ!知るか!最大限の誠意を見せやがれ!」とキレた。

今思えば無茶な要求である。

ちなみに、電話で喧嘩していたのだが、話の途中で「もうすぐ点呼だから」と言って切られた。

営内者が相手だと、喧嘩さえも自分たちのペースではできないのだった。

はじめての官舎点検

官舎に住んでいると、定期的に防火点検がある。

消火器は設置してあるか、ガス栓は劣化していないか、火災報知器は正常に作動するか、ベランダの避難経路は確保できているか…などを、業務隊の自衛官がやってきて住人立会いの下で家中の部屋を点検するという。

私は先日初めてこれを体験したのだが、まぁなかなか大変だった。

 

我が家は3LDKなのだが、そのうち2部屋はほとんど使っていない。

空き部屋①は引っ越してきた当時の空段ボールが山積みに重なり、空き部屋②は私が帰省した際のスーツケースや夫の演習グッズが展開されたままだ。

今回、点検を受けるにあたっては、それらを片付けなければならない。

休日を使って大物を片付けて、ごみはごみの日にまとめて出した。それ以外は押し入れに隠した。

 

そして点検の当日。

朝からすべての部屋を再度確認し、精力増強サプリや抱き枕代わりにしているぬいぐるみなど「他人様に見られるのはちょっと…」というグッズを押し入れに隠す。

他人目線で家の中を見回すと、意外とヘンなものが出しっぱなしになっていたりするものだ。

家中の床に掃除機をかけ、「そういえばトイレも見られるかも」と夫が言うのでトイレやら洗面台やらの水回りもぜんぶ掃除。

そういえば、ガス栓も見られるんじゃん!と思い出し、ガス台も掃除。

なんかもう、子供の担任の家庭訪問を受ける親の気分だ。

いや、家庭訪問だったらガス台なんて見られないから、多分それよりも掃除している。

でも、事前のお知らせでは前の世帯と30分間を開けて点検する時程になっているので、結構細部まで見られるのではと予測したのだ。

 

ようやく満足いくまで一通り掃除を終え、一息ついていると夫から電話が。

「ガス代の下の物入れに消火器スプレーが入っているから、それをこれ見よがしに目につくところに出しておいて」

ふふ、勿論ですとも。消火器スプレーの存在は掌握しておりましたよ。

そして、消火器スプレーを取り出し、何気なく品質保証期限に目をやると…

切れてる!!5年も前に!!!

 

私「なにこれ!?5年も前に切れてるけどどういうこと!?前の官舎から持ってきたんじゃないの!?」

夫「え、マジで?それね~入居したときから置いてあったんだよね。前の住人が、期限切れだから置いていったのかなあ」

 

「置いていったのかなあ」て…この時点で、点検まであと20分。

ホームセンターまで買いに行く暇はない。

夫曰く「買いなおしますって言えば大丈夫だよ。業務隊の人も、自衛官じゃない奥さんにそんな怖く言ったりしないと思うから」。

(夫はこんな呑気に言っているが、本来は自衛隊内で「点検」というと厳しくて大変なのだ。)

 

ここまできたらもう諦めるしかない。私にできることは全てした。

ドキドキしていると、ついに業務隊の人が点検にやってきた。夫以外では久々に会話する戦闘服姿の自衛官だ。

係の人がチェックリストに従って点検していく。

 

業「まず、消火器は置いてありますか?」

 

早速きたーーー!

 

私「はい。…あの、スイマセン、消火器はあるんですけど期限がきれてて…」

業「あーそうですか。じゃあ、新しいの買っといてください。次に、ガス栓は…でも、入居したばっかりだから新しいし大丈夫ですよね」

 

えっ、見ないの?せっかくガス台掃除したのに…

 

その後、ベランダの避難経路やエアコンの室外機の設置場所などを目視で確認。

和室の火災報知器だけ動作確認し、その他官舎の注意事項などを伝達し、ものの10分もかからず帰っていった。

 

えっ、見ないの??あっちの部屋にも火災報知器あるよ?

 

もしかして、明らかに使っていない部屋だから見なかったのかも…

結局、気合を入れた割に点検はアッサリ終わった。

業務隊の人も、もっとイカツくて顔が怖い人を想像していたが、とても優しくて腰が低い人だった。

私は拍子抜けしたが、部屋がきれいになったので夫は喜んだ。

今後はなるべく常に部屋をきれいに保ち、突然点検があっても(突然点検なんてないけど)慌てずに対処したいと思う。

個人的に考える私服自衛官の見分け方

私は、田舎者である。

だから、上京するまでドラッグストアといえば、テーマパークのごとく広大な駐車場をもち、スーパーマーケットのごとき品揃えと売り場面積を誇るものだと思っていた。

しかし、地方でも商店街の中にあるドラッグストアなどだと、二階建てで、二階が化粧品や生理用品の女性向けゾーンに設定されていることがある。

そんなドラッグストアの女性向けゾーンでメイククレンジングを買っている男性がいたら、それはもう十中八九自衛官である。

駐屯地や基地がある街だと、街中で「あ、自衛官だな」と一見してわかる人を見かけることがある。

今日のお題は、生きていく上で特に役に立たない「私服自衛官の見分け方(若者編)」でいってみたいと思う。

 

個人的にわかりやすいのは、どう見ても20代なのに坊主頭で、2人以上で行動している人たち。

教育中の学生などは、単独より2人以上で行動することが多い気がする。

帽子を被っている人も多い。

体型は、マッチョと思われがちだけどそうとも限らない。(たまに明らかに只者ではないマッチョもいるけど、瘦せ型~中肉も多い)

でも、肥満体型がいないのは確かだ。(ぽっちゃりというか、固太り筋肉質ならいる)

ときどき、ただのスポーツマンなのか自衛官なのかわからない人がいるけれど、私はそんな時次の4点をチェックしている。

 

①ひげを伸ばしてていないか

自衛官は基本的にヒゲNGである。

例外として、中東などに海外派遣される場合、上司の許可を得て口ひげを生やしてもOKなこともあるらしい。

でも、あごひげはどんな場合もNGだそう。(帽子の顎紐をきっちり締められないから)

なんにせよ、営内者は外出の際に身だしなみがだらしないと外出させてもらえないので、ヒゲはきれいに剃っていると思われる。

 

②もみあげが長くはないか

自衛官のもみあげの長さは、耳の中間程度以下。

これは、規則で決まっているらしい。

したがって、もみあげが長い自衛官はいない。

余談だが、ドラマ「空飛ぶ広報室」で綾野剛演じる空井2尉の制服姿は、帽子からもみあげがモサモサ出ていたので違和感を覚えた。

フィクションだから?それとも空自はあんまり厳しくないのかな?

 

③襟足が長くはないか

自衛官はスポーツ刈りや坊主が多いのだけれど、オシャレな人はトップの髪だけ長めにしていることがある。

でも、襟足はきれいに刈っていることが多い。

襟足が長いと、帽子を被るときにおさまりが悪いのだそう。

 

④ウォレットチェーン的な鎖が見える

女性に不人気な男性ファッションアイテム・ウォレットチェーンだけれど、自衛官のそれは恐らく身分証入れを縛着している鎖である。

身分証を失くすとめちゃめちゃ厳しい罰があるので、絶対に落とさないように鎖をつけているのだ。

上着に入れておくと、上着を脱いだ際にうっかり落としたり、宴会で上着ごと忘れたりすることがあるので、基本的に下半身に縛着するらしい。

見せるための鎖ではないので、たるませずにベルト通しからポケットまで一直線に伸びている。

 

 

ちなみに、新隊員には教育期間中は制服で外出することを義務付けている部隊もあるので、街中で制服の自衛官を見かけることもある。

制服姿だと、買いにくいものや入りにくい場所もあるんじゃないかしら…と思ってしまう。

特に、夏服の海自隊員と防大生は、きっとカレーうどんが食べたくも我慢しているのではないかと勝手に予測している。

Tポイントを貯めてときめきを買う話

先月、独身の友人と会ったとき「結婚して何か変わった?」と訊かれた。
私は少し考えて、「ときめきを感じにくくなった」と答えた。

夫と交際を始めた頃からカウントして3年目。
いわゆる「ドキドキしなくなる期」である。
もちろん、この先長く一緒にいるに当たってしょっちゅうドキドキしていたら早死にするので、これは人体として当然の防御反応といえる。
けれど、些細なことでときめいていた頃が懐かしく恋しい、と思うのもまた事実。
そんな話を夫にしたら、ノリノリで「恋愛ゲームでもしてみたら?ダウトってやつが流行ってるらしいよ!」と言われた。
それは、流行っているのでなくTwitterの広告で流れてくるだけでは…

そんなある日、たまたま見かけたバナー広告から飛んだ電子コミックの無料立ち読みで、久々にときめいた。
それが、天下のハーレクイン様だった。

ハーレクインとは、カナダに本社がある恋愛小説で有名な出版社である。
うちの母も昔、文庫を買っていた記憶がある。
お金持ちのイケメンにヒロインが見初められ、紆余曲折を経て結ばれる。
水戸黄門ばりに決まりきった物語の定型なのだが、必ずハッピーエンドなのがいい。
しかも、男性キャラが日本人ではありえない歯の浮くような台詞をキメてくれるのにテンションが上がる。
「きみはそこにいるだけで僕を誘惑しているんだ」「僕は今夜、きみを抱くよ」とか言われた日には…クゥ~~~~!
ハーレクインコミック独特の絵柄(きれいめのレディコミ風。だいたい男の顎がシュッとしている)も癖になる。

そんな訳で、Yahooブックストアでハーレクインコミックの無料立ち読みをむさぼる日々が続いた。
Yahoo様は太っ腹なので、無料でも50ページくらい読ませてくれる。
でも、やっぱり最後まで読みたい…しかし、課金となるとハードルが上がる。
それに、一冊買ってしまってら欲望のままにあれもこれも買ってしまいそうで恐ろしいのだ。

そんなある日、ふと気づいた。
YahooブックストアはTポイントが使える!
速攻Tカードをスキャンしてポイント数を確認すると…買える!100日間のレンタル版だけど、一冊買えるよ~!
……という訳で、厳選に厳選を重ねて、一番読みたかった一冊をTポイントで購入した。
そして、もとがとれるくらい充分にときめいた。(脱衣ビリヤードのあたりで悶絶した)
懐かしい…中学生くらいの時って、こんな風に少女漫画にドキドキしたよね。
歳を重ねてもときめきの感度をみずみずしく持ちたい、と思った一件であった。
今後もコツコツTポイントを貯めて、たまのご褒美にハーレクインコミックを買ってときめきたいと思う。

ちなみに、この話を実家の母にしたら大変ウケた。

私「ハーレクインの相手役って、大抵、CEO・名家の御曹司・シークのどれかだよね」
母「わかる~~!あと、ギリシャの大富豪ってのもあるよね!」

さすが母。

夫の趣味

以前、官舎育ちの友人に「自衛官と結婚するなら、酒・たばこ・ギャンブルについて必ずチェックすること」と言われたことがある。
自衛官は、男社会だからか、この3つを嗜んでいる人が多い。
その点うちの夫は、酒は付き合い程度、たばことギャンブルは一切せず、大変お買い得な物件だったといえよう。

自衛官の中には、酒よりも宴会そのものが好きな人もいる。
こういう方々は、奥さんに睨まれつつ、様々なアリバイ工作を施しながらこっそり飲み歩いているらしい。
一方うちの夫は、宴会は最小限しか出席せず、しかも二次会にも行くことはほとんどない。
バイクや車といったお金のかかる趣味もなく、家計に優しい夫である。

そんな夫の趣味は、ネットゲームだ。
しかも、課金するわけでもオンラインで女の子といちゃいちゃするわけでもなく、もくもくと対戦してはコツコツ経験値を上げるという、これまた朴訥な遊び方である。

夫の休日は、朝の対戦から始まる。
この時間は猛者が少なく、比較的勝率がいいらしい。
このまま放っておくと、延々と対戦している。
2時間くらい経ったところで、ずっとBGMを聞かされている私がうんざりしだす。
昼ごはんを食べたり、少し休憩を挟んだりしてまた対戦。
たまに昼寝したり2chまとめサイトを見たりしてさらに対戦。
いい加減私がキレる。いい加減にしてよ!いつまでゲームしてんの!?
でも、夕飯を食べてお風呂から上がるとまた対戦している。
このくらいの時間になると猛者が多いらしく、しょっちゅう死んでいる。
ていうか、いい加減にしてほしい……

基本的に、夫はやさしい。
休日、私が家事に手を抜いても文句も言わず、進んで手伝ってくれさえする。
そんな夫の数少ない趣味なので、快くゲームを楽しませてあげたいと思ってはいるのだけれど…
夫のプレイ時間は、私のキャパシティを超えていた。

ちなみに、夫の遊んでいるゲームは、戦艦を操ってチームで戦うというものだ。
オンの時間は陸上自衛官として働き、オフの時間は艦艇乗りとして架空の領海を守っている。
そんなに戦艦が好きなら海自に入ればよかったのに…と思うのだけれど、趣味と仕事は違うらしい。
でも、ゲームでは負けてばっかりなので、本職にしなくて良かったのかもしれない。

官舎の話~古い官舎の冬~

11月になり、すっかり寒くなってきた。

冬は、官舎が抱えるさまざまな問題が露呈する季節である。

現在私が住んでいる官舎は、比較的築年数が浅いため、民間のマンションとほぼ同じスペックだと思う。

でも、昨年まで住んでいた官舎は、典型的な「昭和の官舎」であったため、夏はともかく冬がとても辛かった。

そんな官舎の思い出を列挙してみたいと思う。

 

①風呂場が寒すぎる問題

以前の官舎には、独立洗面台と脱衣所がなかった。

玄関のドアを開けるとすぐ右手に風呂場のドアがあり、風呂場の中に浴槽・洗い場・洗面台があった。

床はタイル張り、壁は打ちっぱなしのコンクリートであった。

もう、字面だけで寒々しい。

換気扇がなく、小さな窓がひとつあるきりなので、年中窓を開けておかないとすぐにカビた。開けておいてもカビた。

そんなお風呂でも、唯一救いだったのは全自動給湯であったことだ。

昭和に建てられた官舎は、いまだにガスで焚くお風呂であることが多い。

私が住んでいた官舎は、数年前に空焚きして火事になりかけたことがあったため、全自動になったらしい。

ガス焚きのお風呂は、うっかりしていると大事故にもなりかねないので、不注意者の私としては全自動で本当によかった。

 

②台所のお湯が出ない問題

古い官舎は、台所の換気扇と給湯器も自分でつけなければならないらしい。

私が入居した時は、夫の転属まであと少しというタイミングだったので、夫が給湯器をつけてくれなかった。

冷水に耐えながら洗い物を終えた後に「ごめん、お弁当箱出し忘れてた」など言われた日には、「貴様ァ…!」と言いたくなったものである。

夫婦円満のためにも、お湯は必要だと思った。

 

③そもそも部屋が寒すぎる問題

以前住んでいたのは、3階だというのに異常に底冷えのする官舎だった。

一番日当たりの悪い部屋なんて、部屋全体が冷蔵庫みたいだった。

3DKの間取りだったが、唯一フローリングのダイニングキッチンが特に寒かった。

たぶん、最近のマンションのように気密性が高くないのだと思う。

あと、風が強い地域だったのでそれもあったと思う。

夫が当直で家に一人の時など、寒すぎて泣きたかった。

それでも、節約のためにエアコンは使わないように、というお触れを守っていた自分は健気だったと思う。

 

 

そんな官舎生活であったが、実はもっと不便な官舎もあるという。

官舎で選べるのは「入居する or しない」ことだけで、間取りや立地は一切選べない。

どんな官舎に入るかは運によるところが大きいので、次回の転属ではどうなるか、今からけっこう不安だったりするのでした…

 

占いの話

占いといえば、もうひとつ思い出す話がある。

 

夫と交際を始めて4ヶ月ほど経ったころ、中華街デートをした。

点心食べ放題のお店に行ってから中華街を散策し、相性占いをしてもらって足つぼマッサージにいこうというものだ。

そのプランを聞いたとき、正直「マジかよ…」と思った。

デートで相性占いだなんて、なんて恐ろしい橋を渡ろうとするんだろう。

もし、「相性最悪です」なんて言われたら、その後どんな顔をすればよいのか。

そんなことを考える私とは裏腹に、なぜか夫には「絶対相性がいい」という自信があったようだ。めっちゃポジティブな人だな。

 

中華街の母に手相をガッツリ見られ、「あなたは専業主婦むいてないわよ」等言われる。

肝心の相性はなかなか良かったようで一安心したが、母が執拗に「でもねえ、他に好きな人ができたら相性は変わるから」と繰り返すのが意味深であった。

そして、夫の手相をマジマジと見ながら、母が一言「…あなた、お仕事は?」。

夫が、正直に「自衛官」と答えあぐねている間に母が続ける。

 

「あなたね、体を動かす仕事は向いてないわよ」

 

私も夫も絶句した。

体を動かす仕事って。自衛官じゃん。ピンポイントじゃん。

しかも、入隊したてのペーペーならまだしも、夫は赤いきつねをもらっている10年選手である。

今更むいてないとか…言われても…

 

このように、初対面の占い師にこれまでのキャリアをばっさり斬られた夫ではあったが、相変わらず自衛隊は好きだし自衛官の自分に誇りを持っている。

それが証拠に、新婚旅行の時、英語で書く税関申告書の職業欄に「soldier」と書こうとしていた。

soldier(兵士)てアンタ…間違いではないのかもしれないけど何かが違う…

 

ひとまず、夫には今後とも仕事に邁進していただきたい所存である。